森山直太朗の香川公演(2026年2月23日)を鑑賞。
そんなにファンではないが、実力のある歌手だから見てきた。
観音寺市民会館(ハイスタッフホール)は近いし音響も良いのでよかった。
客層は40代以上の女性がメイン。40代~50代が中心だろうか。
おそらく女性がファンで、夫も一緒に来ているパターンも多かった。
若い人もいるが少なかった。
チラシと一緒にQRコードが配られ、読み込んで開くと歌詞がでてきた。
ステージには舞台のようなセットがくまれていた。
古道具屋をイメージしたセットらしい。
客電が消え、公演開始とともにでてきたのはサポートミュージシャンの方々。
バイオリン、アコギ、ピアノの3人。
ただ単に演奏するのではなく、舞台のようなストーリーを作り上げるうえで重要な役も
こなしつつ演奏していた。
ほかのアーティストのライブではあまり見たことがない演出だった。
さすが一流アーティストといった感じ。
観音寺のような田舎の公演でチケット完売はさすが。
ライブの始めから小ネタのようなものがあった。
最初にサポートの方々が出てきて、そのあとで直太朗が出てきたが、
サポートの人がはけていった。
直太朗は戸惑って「どこに行くの・・??」という感じの演出。
笑いが起こっていた。
1曲目は直太朗1人による弾き語り。夏の終わりから始まった。
ギターが特別上手いというイメージはなかったのだが、実際見ると上手い。
上手いというか、直太朗の歌をひきだたせる演奏。
優しい音色に繊細な表情のつけ方。抑揚のつけ方もうまい。
よく言われる、歌手の歌を一番魅力的に聞かせる演奏は、歌手自身による演奏だ、
というのがそのまま当てはまる人だと思った。
直太朗の歌とギターのセットは絶品ものだった。
こんなに魅力的なギターが弾ける人だとは知らなかった。
歌もやはり上手い。高音部も裏声もすごくきれい。
さすが何年も第一線で活躍するアーティストだ。
弾き語りでここまでお客さんを魅了できるアーティストは多くないだろう。
直太朗の歌からは、なつかしさややさしさを感じる。郷愁感、哀愁もある。
2曲ぐらい歌って、MCをするのかと思ったが、なかった。
なかったというか、しゃべろうとしたら、綿菓子のようなほこりとりのような
ものがステージの右側に置かれていて、スポットライトが当たっていたので、
「あっ。。」という一言でMCが終わった。
そんな小ネタもなかなか面白かった。
小物は実はマイクだった。綿菓子のようなマイクで歌いだした。
サポートの人も戻ってきて、演奏に華を添える。
ハイスタッフホールはやはり音響がいい。
舞台のような演出は面白かった。ただ単にライブをするアーティストが
多い中、演出があるのは見る側も楽しめる。エンターテインメント性が高い。
セットの時計の時間がだんだん戻っていくのは引き込まれた。
最初は3時ぐらい。そこから11時ぐらいに戻って、9時台にという感じ。
通常時間は戻せないが、昔に戻れたら、という感情が込み上げてきた。
年齢を重ねると切ない。
サポートミュージシャンが演奏せずに、店員のようにふるまう演出もあった。
なかなか面白い。
客席から傘をもった女性が歩いてきたかとおもうと、ステージに上がってくる演出もあった。
白い衣装に赤い傘というコントラストで目立つ。
古道具屋に来店してきた女性という演出。
直太朗が「ゆっくりお茶も飲めるので、飲んでいってください」と声をかけ、
「カレーとかも食べれる」と言っていたのもおもしろかった。
この人のコーラスがまた絶品だった。
声がいい。
女性が踊る曲もあった。しぐさもかわいくてよかった。
ラストの曲が終わって、直太朗がはけるときに、1階の客席を通って客用の扉から出て行った。
普段見ているアーティストなら、アーティストが客席に来たら歓声があがり、近くに寄っていく人が
続出しそうだが、直太朗の客は非常に上品でおとなしく、そんなのはあまりなかった。
ライブのときもみんなずっと座って聞き入っていた感じ。終始おとなしいお客さんだった。
アンコールでさくらを弾き語り演奏。
最後の曲はあの世でね。
mcでしゃべっていたのが、知人が何人か先に旅立っていったということ。
会いたいと思っても会えない。会えないからもうその人のことは考えないようにしていた。
改めて考えると、やっぱり会いたくなるとのこと。
森山直太朗のステージは、世界観が唯一無二だと感じた。
弾き語りだけでも観客を魅了する実力がありながら、舞台のような演出もする。
舞台も森山ワールドという感じ。
これが一流アーティストたる所以か。
勉強になる。


コメント