ゆでガエルにならないために【マーケティング初心者は必見】

マーケティング
「ゆでガエル」って聞いたことがあるけど、いったい何?
「ゆでガエル」の事例ってどんなものがあるの?そこから抜け出すには?

そんな疑問に答えます。

マーケティングを勉強していると、「ゆでガエル」の話をよく耳にします。
まだ「ゆでガエル」の話を聞いたことが無い人も、この機会に勉強しておきましょう。
また、「ゆでガエル」に陥ってしまう原因や、そこから抜け出すためにはどうすればいいかを考えてみましょう。

 

「ゆでガエル」って何?

人や組織は、変化するのが難しい。それをわかりやすく表したのが、「ゆでガエル」の話です。

「ゆでガエル」とは、主に企業経営、ビジネス、組織を語る場面で、環境の変化に対応することの大切さ、難しさを指摘するために使われる例え話です。

詳しく説明します。

カエルを熱湯に入れると、熱さにびっくりしてすぐに熱湯から逃げ出します。しかし、常温の水にカエルを入れてだんだん熱していった場合、カエルは温度変化に慣れて逃げ出すタイミングを失い、茹で上がって死んでしまいます。
これが「ゆでガエル」の例え話です。「ゆでガエル理論」、「ゆでガエル現象」、「ゆでガエルの法則」「ゆでガエル症候群」とも言われます。

実際は作り話で、科学的にも誤っていますが、経営者・経営コンサルタント・学者などがよく紹介するため、広く知られるようになりました。
わかりやすい例えであり、多くの人がハッとさせられるため、よく紹介されています。

 

「ゆでガエル」になった事例

写真フィルム業界

「ゆでガエル」の例としてよく挙げられるのが、写真フィルム業界です。

若い人は知らないかもしれませんが、ひと昔前、写真を撮るときにはフィルムが使われていました。
それが現在では、ほとんどの人がデジタルカメラ(スマホなども含む)を使うようになっています。

電子記録媒体が普及したことにより、それまで主流だったフィルムの需要が急落。
これにより、下記のように多くの企業が倒産・撤退しました。

 

2001年 ポラロイド社倒産
2006年 コニカ社が写真フィルム事業から撤退
2012年 コダック社が倒産

 

多くの企業が倒産・撤退した原因は、デジタル化への変化を認識はしていたものの、過去の成功体験に
とらわれて変化に対応できなかったためです。
カエルがぬるま湯から抜け出せず、いつの間にか死んでしまっていた状況に似ていますよね。

 

ゆでガエルになってしまう原因

人は簡単には変われません。組織も同じ。
何かを変えようとするには、大きなエネルギーが必要です。
なので、現状に甘んじてぬるま湯で過ごすのが楽で、心地よく感じてしまいます。
これが「ゆでガエル」の原因ですね。

また会社だと、「うちの会社はずっとこのやり方で上手くやってきた」と、過去の栄光にすがり続けて、
時代の変化と共にそのやり方が通用しなくなっていることから目を背けてしまうことも「ゆでガエル」の一因です。

 

ゆでガエルにならないためには

カエルのようにぬるま湯から抜け出せなくなってしまうと、
危機を感じたときには問題が大きくなりすぎて、取り返しがつかない状態になってしまいます。

こうならないためには、普段から変化に敏感になる必要があります。
大事なのは、常にアンテナを立てておくことと、自分や周囲を常に客観的に見ること。
自分たちの置かれた状況、社会や時代はどう変わっているのか、これからどうすべきなのかなど、常に考える必要があります。

ゆでガエルにならないためにも、自分がぬるま湯に浸っていないか、もう一度見直してみることが重要です。

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